スピン・軌道相互作用を用いることで、磁場を使わない電場や光のみによるスピン操作の学理を確立するために、光スピンと固体中のスピン流の結合についての理論を発展させる。具体的には、(1)巨大スピンホール効果の理論、(2)光照射によるスピン生成とその後の実時間、実空間ダイナミックスの理論的計算・実験結果の検討、(3)トポロジカル絶縁体を用いたスピントロニクスの理論的開拓、(4)半導体、絶縁体、金属におけるスピン流を介した磁気電気光学効果の理論、(5)磁性金属における電流・スピン流とスピンダイナミックスの関係、(6)超伝導体におけるスピン流、などをテーマとする。
|