特定領域研究「スピン流の創出と制御」における研究項目A04「スピン流と電子物性」では、スピン流と電子との相関によって生じる諸物性の研究を行い、特にスピン流と電子の運動(電流)や磁気モーメントとの相関について明らかにすることを目的としている。スピン流⇔磁化の変換、スピン流⇔電流の変換、に関して理論と実験の両面から研究する。これにより、スピン流とスピンダイナミクスの相関を明らかにしスピントロニクスの新しい発展に寄与する。具体的には、スピン流と磁気構造の相関を小野が、スピン流と電流の相関を勝本と齊藤が担当し、これらの研究課題の理論を前川と多々良が構築するという体制をとっている。本研究課題である「スピン流と電子物性調整班」は、上述のA04「スピン流と電子物性」班の研究目的を遂行するために編成されたものであり、A04班の研究に関する動向調査や研究戦略の策定、班内における情報交換や共同研究を促進させることを目的とする。
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