計画研究
マクスウェル方程式とプロッホ方程式を組み合わせて電磁場中の分子ダイナミクスの空間分布を数理解析する新しい手法を、A01班・理論グループとの共同研究で開発した。本手法を用いて、微小球、ランダム媒質、フォトニック結晶、金属微細構造体における光局在状態を解析し比較評価を行うとともに、分子の遷移ダイナミクスについてシミュレーションを行い、発光・エネルギー移動過程ご光反応プロセスの増強を定量的に解析するとともに、様々な光反応に適したナノ構造体の設計指針を得た。成果はA02班・構造体作製グループやA01班・反応解析グループに提供した。ランダム媒質については、光局在そのもに未知な部分が多く残されており、シミュレーション解析と共に、狭帯域レーザー顕微分光イメージングシステムを拡張して、光閉じ込め状態の詳細な解析を行うとともに、光反応増強効果がどのように現れるか、実験的解析を行った。光と分子の相互作用を増強する場合、光の閉じ込め時間を長くするとともに、分子系の緩和時間も長くしなければならない。この様な要求にたいして、高分解顕微分光イメージングシステムにマイクロクライオスタットを導入し、液体ヘリウム温度下で計測を行う事を可能にしつつある。理論グループと共同研究で、もつれ合い光子対を用いて回折限界を越える空間分解能を得るシステムを設計する。高出力のCWチタンサファイアレーザーと非線形結晶を用いて量子相関光子を発生させ顕微分光顕微鏡システムに導入し、もつれ合い2光子顕微イメージングシステムを開発している。
すべて 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)
Science 323
ページ: 483-458
Opt.Exp. 17,4
ページ: 2976-2983
Opt.Exp. 17,5
ページ: 3970-3977
Journal Of Optical Society Of America B 26,4
ページ: 797-804
Journal of the American Chemical Society 130,22
ページ: 6928-6929
New Journal of Physics 10
ページ: 073033/1-9
Phys.Rev.Lett. 101
ページ: 050501/1-4
http://optsys2.es.hokudai.ac.jp/