研究領域 | カーボンナノチューブナノエレクトロニクス |
研究課題/領域番号 |
19054008
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
篠原 久典 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50132725)
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研究分担者 |
菅井 俊樹 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教 (50262845)
北浦 良 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教 (50394903)
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キーワード | カーボンナノチューブ / 金属内包フラーレン / ナノピーポット / ナノチューブハイブリッド / 電子輸送特性 |
研究概要 |
本研究グループによりゼオライト基盤を用いたCVD法(CCVD法)によって、高純度にSWNTとDWNTが合成されるようになった。平成19年度では、アーク放電法とCCVD法によって、それぞれ、MWNTと高純度のSWNT・DWNTを多量合成を行った。そして、新規金属内包フラーレン、DNAや直鎖ポリイン分子を実際にSWNT、DWNTあるいはMWNTの内部にドープすることを試みた。 さらに初年度ではDNA分子をカーボンナノチューブ、特に直径のフィットする(上記のゼオライトを用いたCCVD)法によって生成された)2層カーボンナノチューブへドープすることを試みで成功した。現在まで、DNAそのものをカーボンナノチューブへドープしたピーポットの報告はない。これには、いくつかの理由が考えられるが、もっとも大きな理由はDNAの直径(3nm)にフィットする内径を持つカーボンナノチューブが今まで生成されなかったことによる。本研究グループは現在までのプレリミナリーな実験から、薄めの多層カーボンナノチューブにDNAをドープすることに成功した。今後は、このハイブリッド物質の電子顕微鏡像を観測することを試みたい。 また、平成19年度では金属原子ナノワイヤーを内包したカーボンナノチューブの創製に世界に先駆けて成功した。電子顕微鏡とラーマン分光測定により、1次元に金属直ワイヤーが単層、および2層カーボンナノチューブに内包されていることが確認された。
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