この研究の目的は、ナノチューブ(CNT)の外場や外的環境が誘起する電子状態変化を調べ、電子状態変化にともなう相互作用変化の活用する戦略により、多入力-多出力型の新型CNTデハイスを理論的にデザインすることである。また、原子配置は同じてあるが、幾何学的構造のみ異なるグラフェンとの比較も適宜行い、場合によってはグラフェンにも研究範囲を拡張する。これまでの研究により、CNTの魅力的な外場応答特性か明らかにされている。この外的環境によるCNTの特性変化に着目し、CNT独自の特性制御の可能性を理論的に調べる。
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