(1) 核融合炉成立のため、核融合炉プラズマコア内で燃料トリチウムを消費しつつ、同量以上のトリチウムをブランケットで安全かつ経済的に製造、回収するとともに、決められた量以下に透過漏洩を抑える必要がある。本特定領域調整班は、現在計画されるITER-TBMの先を見越し先進ブランケット概念について、社会が要求する100万分の1程度のトリチウム漏洩率/発生率比を、経済性を損なうことなく達成することを目標にする。それには、基礎物理・化学現象の把握と解明および、材料工学とプロセス工学の手法による新規プロセス開発が必要であり、大学、研究所のトリチウム専門家からなる計画研究班を構成し、実験・解析的研究を推進し、目標達成する。 (2) 対象ブランケット材料の研究段階や研究手法にあわせて、それぞれ大学-原子力研究開発機構-核融合研間の共同研究に基づく以下の計画研究班を構成し、研究を遂行中である。 ・B01班: 核融合炉ブランケット材中のトリチウム輸送挙動解明と新規回収プロセス開発の研究 ・B02班: 核融合炉ブランケット材料中のトリチウム-材料相互作用に関する研究
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