計画研究
特定領域研究
顕微鏡探針にかかる力をカンチレバー振動の共振周波数変化として検出するFM モードの原子間力顕微鏡(FM-AFM)を用いてpN オーダーの分解能で力を計測すると、固体表面の凹凸ばかりでなく、液体密度分布の濃淡に起因する力の変調を検出できる。本研究において金属酸化物・有機単分子膜・生体物質などさまざまな物質に接する液体構造の計測に成功した。これらの成果を世界にむけて発信しFM-AFM が界面液体の局所構造を計測するツールとなることを示しつつある。化学的に意義ある計測例を増やしながら、中性子やエックス線による相補的な構造計測と計算機シミュレーションを併用して、測定結果を定量的に解釈する方法を確立することが本研究満了後の課題となる。
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http://www.edu.kobe-u.ac.jp/sci-onishi/