研究領域 | 細胞周期フロンティア-増殖と分化相関 |
研究課題/領域番号 |
19057001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中山 啓子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60294972)
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研究分担者 |
石田 典子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10361073)
原 賢太郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, COEフェロー (60400248)
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キーワード | Geminin / ノックアウトマウス / 細胞周期 / DNA複製 / ES細胞 |
研究概要 |
細胞増殖とはDNA複製と細胞分裂を順序よく正しく繰り返し、均質な娘細胞が生じる過程である。Gemininは、DNA複製を制御する分子であり、一方で分化に強く関わるHoxタンパク質と結合し、その転写活性を制御することが知られている。そこでGemininまたはその変異型の発現を制御したマウスや細胞を用いることによって、それらがDNA複製・細胞増殖と分化にどのような影響を与えるかを検討する。 Gemininノックアウトマウスを作製したところ胎生初期に死亡することが判明した。このことはGemininが細胞の正常な増殖に必須の分子であることを証明したものである。 ヒストンH3.1-GFPのmRNAを試験管内で作製し、それをGemininノックアウトマウス受精卵にインジェクションした。その結果、染色体をラベルすることに成功した。この受精卵を培養しビデオ撮影することで、DNA複製時の形態的異常とDNA含量の異常を調べた。その結果M期の延長と染色体分裂の異常が確認された。 組織特異的Gemininノックアウトマウスを作成するためにコンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。このコンディショナルノックアウトマウスとGemininノックアウトマウスを交配して得られた胚盤胞よりES細胞の樹立の行うことを目指して、条件の検討を行った。 また、Gemininは細胞周期M期でAPCにより分解されるが、この分解に抵抗性を持つdestruction boxに変異を導入したマウスを作製するために、ノックインマウスの作製を行った。
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