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2008 年度 実績報告書

細胞の形態とサイズの細胞周期制御の分子機構

計画研究

研究領域細胞周期フロンティア-増殖と分化相関
研究課題/領域番号 19057002
研究機関東京大学

研究代表者

大矢 禎一  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20183767)

研究分担者 平田 大  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (30243603)
キーワード細胞壁 / 出芽酵母 / 細胞周期 / HOG / MAP kinase / シグナル伝達 / 紡錘体 / M期
研究概要

本研究課題では、出芽酵母の細胞壁チェックポイントの分子機構を明らかにすることを1つの目的にしている。細胞壁チェックポイントは、細胞壁合成の異常が起こった時に細胞周期を停止する機構のひとつであり、このチェックポイントが働くと細胞はG2期で停止し、M期に進行したことを示すスピンドルの形成が阻害される。我々は細胞表層の状態を監視し情報を核へ伝達するのに重要な経路であるMAPKカスケードに注目して解析を進め、その中でも特に浸透圧制御に関わるHOG経路のHoglp MAPKやPbs2p MAPKKが細胞壁チェックポイント機構に関与していること、上流のSHOI branch経路の因子についても細胞壁チェックポイント機構に関与していることを明らかにした。さらに、細胞壁チェックポイントが働いている時に、Hoglp MAPKが活性化しているかどうかを活性化型Hoglpのみを認識する抗体を用いて調べた。その結果、わずかではあるが、Hoglp MAPKが活性化していることが明らかになった。次に、Hoglp MAPKの活性化が実際にチェックポイントに必要かどうかを特殊なHoglpの変異株を作成して調べた。その結果、HOG経路のSHOI branchからHoglp MAPKまでの経路の活性化が細胞壁チェックポイントに必要であることが明らかになった。これらの結果は新しいHoglp MAPKの生理的意義を示すもので大変興味深い。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Novel 24-membered macrolides, JBIR-19 and-20 isolated from Metarhiziumsp. fE612009

    • 著者名/発表者名
      Kozone, et.al.
    • 雑誌名

      Cell Div 62

      ページ: 159-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A microfluidic device to acquire high-magnification microphotographs of yeast cells2009

    • 著者名/発表者名
      Dhnuki, et.al.
    • 雑誌名

      Cell Div 4

      ページ: 5-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] G1/S cyclin-dependent kinase regulates small GTPase Rholp through phosphorylation of RhoGEF Tusip in Saccharomyces cerevisiae2008

    • 著者名/発表者名
      Kono, et.al.
    • 雑誌名

      Mol Biol Cell 19

      ページ: 1763-71

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://ps.k.u-tokyo.ac.jp/top.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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