計画研究
特定領域研究
(1) 紫外線によるDNA障害およびDNA複製阻害回復期及び細胞周期のG2期から分裂前期において生じるChk1のセリン286・301のリン酸化反応を遂行するプロテインキナーゼの同定:DNA-PK, JNK, Cdk2, Cdk1などの候補となるキナーゼが同部位をinvitroでリン酸化しうるかについて検討を行う。次に、それぞれに特異的な阻害剤やsiRNAを用いて標的キナーゼの活性を抑制した際に、セリン286・301のリン酸化反応が減弱するかについて検討を加える。(2) Chk1のセリン286・301や他の新規同定リン酸化部位のリン酸化反応の生理的意義の解明:次に、Chk1のセリン286・301や新規同定リン酸化部位のリン酸化反応がどのようなChk1の機能変化を引き起こしているかについて検討を加える。(3) 新規細胞周期チェックポイント機構の普遍性の証明とその分子基盤の解明:分裂酵母を用いて明らかにしてきたmRNA品質チェックポイントが哺乳動物細胞においても存在することを確認し、この機構に関与する因子について遺伝学的手法を用いて網羅的に同定する。また、哺乳動物細胞において、Chk1欠失により誘導されたヒストン代謝異常が細胞周期S 期停止を引き起こすことが明らかとなったので、この分子基盤を明らかにし、ヒストン代謝と染色体安定化維持との生理学的関連を解明する。
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