jmj遺伝子コンディショナルノックアウトマウスの作製 jmj遺伝子の変異体マウスは初期発生で死亡する。このため、より以降の発生や成体でのjmj遺伝子の機能を解析することは困難であった。そこで、任意の時期、組織でjmj遺伝子を不活化できるコンディショナルノックアウトマウスの作製を行ったいる。今年度は、昨年度、最終的に得られたjmj遺伝子コンディショナルノックアウトES細胞3種類からキメラマウスの作製を行い、さらにES細胞由来の個体の獲得を交配により試みた。しかし、ES細胞由来の個体の獲得に至らなかった。そこで、キメラマウス作製法をこれまでの胚盤胞への注入法から初期胚とのサンドイッチ法に変えて、再度、キメラ率の高い個体を得ることを試みたが、やはり目的のキメラマウスは得られなかった。ついで、さらに新たなjmj遺伝子コンディショナルノックアウトES細胞の作製を試み、1227薬剤耐性クローンを解析したが、最終的に正しく組み換えが起こった細胞を得ることができなかった。この結果から、ES細胞を異なった細胞種に変えてみることにし、再度、スクリーニングを行った結果、3種の正しく組み換えが起こった細胞を得ることができた。現在、この細胞でキメラマウスを作製中である。
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