計画研究
特定領域研究
大腸菌をはじめとするグラム陰性細菌の外膜には、リポ多糖、リン脂質、少数の膜貫通型βバレル型蛋白質、多数の膜アンカー型リポ蛋白質が存在している。これら4種類の外膜構成因子が、外膜に運ばれる機構は不明である。申請者らは、リポ蛋白質を外膜に運ぶ蛋白質ネットワーク"Lolシステム"の全体像を世界に先駆けて明らかにした。また大腸菌には少なくとも90種のリポ蛋白質が存在することを明らかにした。さらに、Lolシステムの阻害や、特定のリポ蛋白質遺伝子の破壊が、外膜形成を阻害する事を見いだした。外膜構成因子の輸送に中心的な役割を担っている因子は、表層構造に多数存在するリポ蛋白質の中にあり、エンベロープ形成のネットワークとなっている事を示している。本研究は、リポ蛋白質輸送機構の研究成果を一層発展させ、外膜形成機構の全容解明を目的とする。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)
Proc. Natl. Acad. Sci., USA 106
ページ: 5877-5882
J. Biol. Chem. 283
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