計画研究
特定領域研究
本計画研究においては、主として小胞体およびサイトゾルにおけるタンパク質の品質管理機構を研究する。【1】小胞体関連分解におけるEDEMファミリータンパク質の役割 小胞体においてミスフォールルドしたタンパク質は、小胞体内から逆輸送チャネルを介して、サイトゾルへ逆輸送され、小胞体関連分解(ERAD)と呼ばれる機構により分解される。申請者らは、この分解の鍵となる因子としてEDEMおよびEDEMファミリータンパク質を発見した。1)EDEMファミリータンパク質の性質の解析、2)EDEMに関連し、ERADを促進する他の因子の同定・探索と、それらがEDEM経路のどこに位置するのかの解析を行う。【2】小胞体レドックス関連因子によるミスフォールドタンパク質の分解制御 小胞体においてはタンパク質はジスルフィド結合を介してフォールディング骨格を安定化するが、これには酸化酵素、イソメラーゼが関わっている。一方、ミスフォールドしたタンパク質がトランスロコンを通過するためには、ジスルフィド結合が還元され開裂していなければならない。ミスフォールドタンパク質の効率的なERAD促進のために、1)小胞体におけるレドックスネットワークの解明、2)とりわけ小胞体還元酵素の同定とクローニング、3)それら還元酵素による基質タンパク質の凝集阻害、ジスルフィド結合の還元を通じてレトロトランスロケーションの促進について研究する。
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