計画研究
特定領域研究
免疫系には免疫抑制機能を発現する制御性T細胞(regulatory T cells ; Treg)とよばれるT細胞サブセットが内在し、自己免疫寛容の獲得・維持に重要な役割を担っている。本研究ではTregを介した「自己」「非自己」の識別機構を解明することを目指す。これまでに、TregはT細胞レセプター(TCR)を介して自己抗原を強く認識することで分化し「自己」を能動的に規定すると提唱されているが、その胸腺内分化および末梢での抑制機能発現における自己認識の役割、そしてTregの規定する「自己」の分子的実体は未だ不明である。本研究がこれら未解決の問題を解明することを目指す。この問題にアプローチするために、本研究では、まず正常マウスから単離したTregの核を移植したnt (nuclear transfer) ES細胞を樹立し、Treg由来のTCRを単一に発現するマウスモデルの確立を試みる。そして、この独自のアプローチにより、Tregの抗原特異性を解析し、さらにその認識する内在性抗原を同定することを試みる。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
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http://web.rcai.riken.jp/en/labo/home/index.htm