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2009 年度 自己評価報告書

茎頂及び根端メリステム新生の共通基盤となる細胞増殖統御系

計画研究

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研究領域植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系
研究課題/領域番号 19060001
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 宗隆  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (50202130)

研究期間 (年度) 2007 – 2012
キーワードRNAプロセッシング / 温度感受性突然変異体 / 細胞増殖 / シロイヌナズナ / シュート再生 / 側根原基 / メリステム / 帯化
研究概要

側根や不定根、不定芽の形成においては、予め定まってはいなかった場所で、秩序立った細胞増殖が始まり、メリステムが新たに形成される。またカルスからの器官再生では、既存の位置情報が損なわれた中で、細胞増殖の秩序が回復し、メリステムが生じる。本研究では、シロイヌナズナの器官再生に関わる温度感受性突然変異体(srd2、rid1、rrd1、rrd2、rid4、rid3、rpd2)について以下の解析を行い、それらを通して、こうしたメリステム新生の基層をなす、自律的細胞増殖統御系の解明を目指す。
(1) srd2とrid1はメリステム新形成と脱分化の両方が強い温度感受性を示す点が特徴的な突然変異体であり、いずれの変異体でもメリステム形成不全は原基的な細胞増殖の持続と関係している。SRD2のsnRNA転写活性化への関与を一つの手掛かりとしてメリステム形成不全の原因の解析を進め、RID1の解析も合わせて、メリステム新生時の増殖制御機構を追究する。
(2) rrd1、rrd2、rid4は細胞増殖全般に弱い温度感受性を示す一方、制限温度下で帯化根を形成する変異体である。この場合の帯化は、原基形成時に細胞増殖域の十分に限定されずメリステムが拡大することによる。これらの変異体の分子遺伝学的解析により、増殖域限定化の分子機構を明らかにする。
(3) rid3とrpd2はメリステムの新形成に限って強い温度感受性を示し、他の変異体とは違った形で細胞増殖統御が乱れている。RID3は新規WD40タンパク質をコードしており、CUC-STM経路の遺伝子発現に関わっている。RID3の関わる分子事象とrpd2変異体の解析から、細胞増殖統御系の構成因子を同定していく。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 植物の再生.2009

    • 著者名/発表者名
      杉山宗隆
    • 雑誌名

      化学と教育 57

      ページ: 458-461

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of novel meristem factors involved in shoot regeneration through the analysis of temperature-sensitive mutants of Arabidopsis.2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Tamaki, Mineko Konishi, Yasufumi Daimon, Mitsuhiro Aida, Masao Tasaka, Munetaka Sugiyama
    • 雑誌名

      The Plant Journal 57

      ページ: 1027-1039

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Differential requirement for the function of SRD2, an snRNA transcription activator, in various stages of plant development.2008

    • 著者名/発表者名
      Misato Ohtani, Taku Demura, Munetaka Sugiyama
    • 雑誌名

      Plant Molecular Biology 66

      ページ: 303-314

    • 査読あり
  • [学会発表] 植物の先端成長パターンの定量解析と数理モデル化の試み.2010

    • 著者名/発表者名
      岩元明敏, 近藤衣里, 杉山宗隆
    • 学会等名
      第51回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2010-03-20
  • [学会発表] 植物の発生におけるsnRNA転写のダイナミズム~シロイヌナズナSRD2遺伝子の解析を通して~.2009

    • 著者名/発表者名
      大谷美沙都, 杉山宗隆
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-03-24
  • [備考] 研究室

    • URL

      http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/research/sugi-lab/sugi-1.html

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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