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2007 年度 実績報告書

情報分子によるメリステム構築の統御系

計画研究

研究領域植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系
研究課題/領域番号 19060005
研究機関大阪大学

研究代表者

柿本 辰男  大阪大学, 理学研究科, 教授 (70214260)

キーワード気孔 / オーキシン / サイトカイニン / メリステム / 形態形成 / 分化 / シグナル分子 / 情報伝達
研究概要

アクティベーションタギングを行い、ホルモン非依存的に増殖する突然変異カルスとして、WUS遺伝子が35Sエンハンサーでタグされた突然変異カルスとESR1がタグされた突然変異体カルスを得ている。マイクロアレーにより、WUS過剰発現カルスで顕著に発現上昇している遺伝子をリストアップすると、上位にはSTM,CLV3,CUC1,TFL1を含め、茎頂分裂組織で特異的に発現していることが知られている遺伝子が大部分含まれていた。また、ESR1過剰発現カルスではCLV3やCUC1などは強く発現していたが、WUSやTFL1などメリステムの深い領域で発現している遺伝子の発現は上昇していなかった。どのような細胞間シグナルを介してこれらの遺伝子発現の相互関係が成り立っているのかを今後解明していく。また、これらの突然変異体カルスで発現上昇している未知遺伝子が、通常の植物体で実際にメリステム特異的に発現しているのかどうかを確認しているところであり、確認されたものに関しては、今後機能解析を進める。WUSとESR1のターゲットの同定も試みる予定である。
植物の細胞は増殖のために植物ホルモンを必要とするが、メリステムは自律的に組織立った成長をする。このことは、メリステムの細胞間には、ホルモンの合成やシグナル伝達に細胞間の協調が存在することを示している。存在が推定される細胞間の協調作用の解析のために、CRE/LOX系を用いて組織内の単一の細胞だけで植物ホルモンのシグナルを動かしたり、阻害する系を作成した。サイトカイニンシグナルを動かせば、分化した細胞も細胞分裂させることができること、オーキシンシグナルの強弱により、細胞極性を作り出すことが出来る可能性などが判りつつ有る。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] The secretory peptide gene EPF1 enforces the stomatal one-cell-spacing rule.2007

    • 著者名/発表者名
      Hara, K.
    • 雑誌名

      Genes, Dev. 21

      ページ: 1720-1725

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Functional analysis of AHK1/ATHK1 and cytokinin receptor histidine kinases in response to abscisic acid, drought, and salt stress in Arabidopsis.2007

    • 著者名/発表者名
      Tran, L.S.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad Sci. U.S.A 104

      ページ: 20623-20628

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cytokinin receptors are involved in alkamide regulation of root and shoot development in Arabidopsis.2007

    • 著者名/発表者名
      Lopez-Bucio, J
    • 雑誌名

      Plant Physiology 145

      ページ: 1703-1713

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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