計画研究
4年度目に当たる本年度は、公募班員を含む班員に対する支援事業を進めた。本支援班の一つ目の目的は、シロイヌナズナDNAチップ、ヒャクニチソウDNAチップ、シロイヌナズナタイリングアレイを用いた網羅的な遺伝子発現解析を、計画研究・公募研究の班員に提供することである。本年度は、10研究室から延べ23件の遺伝子解析の依頼があった.これらの依頼に応えて解析を行い、その遺伝子発現データを班員に戻した。これらの解析から、ペプチドのターゲット遺伝子の発見、エピジェネティクスに関与する遺伝子、側根形成を支配する遺伝子など、植物メリステム研究に寄与する多くの成果があがった。またシロイヌナズナタイリングアレイを利用したゲノムワイドの解析も進められた。また、本支援班では、蛍光標識したタンパク質の組織内・細胞内局在の解析の技術情報や、植物細胞内におけるタンパク質間相互作用解析のためのベクター、茎頂メリステムの細胞動態を解析するための材料などを整備し、計画研究・公募研究の班員に提供するとともに、必要な班員には共焦点レーザー顕微鏡の利用の便を図ることも目的としている。本年度は、GFPよりも分子量の小さい蛍光タグ蛋白質としてのimproved LOVドメインの利用可能性を検討した。残念ながら蛍光強度がかなり弱く、融合蛋白質の安定性も悪いことから、蛍光タグとしては使いにくいことがわかった。本年度は、BiFC法によるタンパク質間相互作用解析のためのベクターの配布はなく、2件(2研究室)の共焦点レーザー顕微鏡観察の技術支援をおこなった。2010年11月には、連携研究者である奈良先端大・島本功教授がオーガナイザーとなり、テクニカル・ワークショップ「視る生物学5」(奈良先端大植物支援事業との共催)をおこない、技術交流を図った。
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