計画研究
微生物は環境や生育段階に応じてその細胞代謝を変化させることが知られている。そこで、それぞれの微生物の各栄養条件下ごとの自家蛍光プロファイルを経時的に取得し、各微生物の環境ごとの細胞代謝をデータベース化する。特に、細胞間相互作用についてCRIF等を用いた解析もあわせて進める。今年度、シグナル産生菌とサンプリングされた細菌について、その蛍光スペクトルの変化を解析した。その結果、圃場から単離した細菌において、シグナルAを添加することで、細胞の自家蛍光が強く変化した細菌が検出出来た。それらはグラム陽性・陰性の両細菌群に分布する興味深い成果が得られた。
2: おおむね順調に進展している
自家蛍光によるシグナル応答解析において、グラム陰性細菌のみならずグラム陽性細菌まで広く検出出来ることが示された。具体的には、圃場の作物等サイトより採取した土壌から細菌を単離した。単離した各細菌細胞を適宜条件下で自家蛍光解析し、差異が検出され解析可能であることが示された。まず、概ね目的を達成出来ることに目処が付いたので、さらに相互作用におけるシグナル応答についても解析を進めた。その結果、シグナルの添加によって同様に差異が見られたので、実際にシグナル応答についてバイオアッセイ等の検証を行い、確かにシグナルに応答している結果が得られた。
シグナル添加による、自家蛍光変化がどのようなメカニズムでシグナルに応答しているかを遺伝子レベルまで解析を行う。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 6件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 1件、 招待講演 13件) 図書 (3件)
Microbes and Environments
巻: 38 ページ: -
10.1264/jsme2.ME22089
Appl. Environ. Microbiol.
巻: 88 ページ: -
10.1128/aem.01919-22
Bio-protocol
巻: 13 ページ: e4652
10.21769/BioProtoc.4652
mSphere
巻: - ページ: -
10.1128/msphere.00114-23
Microbiol Spectr
10.1128/spectrum.01222-23
Nucleic Acids Res
10.1093/nar/gkad193, 2023
The Journal of General and Applied Microbiology
巻: 68 ページ: 79~86
10.2323/jgam.2021.10.006
巻: 37 ページ: -
10.1264/jsme2.ME21067
Frontiers in Bioengineering and Biotechnology
巻: 10 ページ: -
10.3389/fbioe.2022.891213
Environmental Science & Technology
巻: 56 ページ: 11017~11026
10.1021/acs.est.1c08858
10.1264/jsme2.ME22083
Biophysical Journal
巻: 121 ページ: 2046~2059
10.1016/j.bpj.2022.05.003
Sci. Rep.
巻: 12 ページ: 3393
10.1038/s41598-022-07218-z
Front Microbiol.
巻: 13 ページ: 720308
10.3389/fmicb.2022.720308
bioRxiv.
10.1101/2022.08.06.503017
10.1128/aem.01341-22
mBio
巻: 13 ページ: e0195722
10.1128/mbio.01957-22
Nat Rev Microbiol.
10.1038/s41579-023-00875-5