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2023 年度 研究成果報告書

ハイブリッド海洋観測:黒潮続流域の循環変動とその大気・生物地球化学への影響

計画研究

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研究領域変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot
研究課題/領域番号 19H05700
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

岡 英太郎  東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (60360749)

研究分担者 川合 義美  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋観測研究センター), グループリーダー代理 (40374897)
細田 滋毅  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋観測研究センター), グループリーダー (60399582)
須賀 利雄  東北大学, 理学研究科, 教授 (70211977)
小橋 史明  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (80377077)
遠山 勝也  気象庁気象研究所, 気候・環境研究部, 主任研究官 (80772483)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワード亜熱帯モード水 / 黒潮・黒潮続流 / 大気海洋相互作用 / 生物地球化学 / ハイブリッド観測
研究成果の概要

黒潮の南側で冬季の海面冷却によりつくられ海洋内部に沈み込む鉛直一様な水塊「亜熱帯モード水(STMW)」を、多様な観測から調べた。水温・塩分・溶存酸素・pHセンサー付自動昇降型フロート12本をSTMW分布域に展開し、2年半の観測から得られたデータの品質管理を行い、その解析からSTMWに伴う物理・化学・生物過程を調査中である。また、既存のデータの解析から、海洋内部のSTMWの厚さの変動が海面水温ならびに海洋表層貯熱量、さらには上空の台風の強度にまで影響を与えることを発見した。

自由記述の分野

海洋物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

フロート観測では、初めてフロートに大量搭載した国産RINKO酸素センサーによる観測を成功させ、得られたデータの品質管理手法を確立し、未知の点が多い海洋表層生物過程の実態解明への扉を開いた。既存のデータの解析により発見したSTMWの「持ち上げ効果」は、海洋亜表層の変動が海面付近の物理・生物地球化学過程、さらには大気に影響する全く新しいメカニズムであり、将来的に予測されているSTMWの縮小は、「持ち上げ効果」の減少を通じて台風の強大化と海洋の貧栄養化を促進する可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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