研究領域 | 多様かつ堅牢な細胞形質を支える非ゲノム情報複製機構 |
研究課題/領域番号 |
19H05746
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩間 厚志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70244126)
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研究分担者 |
北村 俊雄 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 名誉教授 (20282527)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 造血幹細胞 / 運命制御 / 自己複製 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
造血幹細胞の分裂により生じる2つの娘細胞のHi-CとRNA-seqデータを同一1細胞から同時取得する新技術を開発し、娘細胞ペアのHi-C/RNA-seqデータの取得に成功した。RNA-seq解析と染色体テリトリー配列の相関から、対称性分裂に加えて非対称性分裂や両娘細胞が分化する分裂様式が確認され、RNA-seqと高次クロマチン構造データのさらなる統合を進めることにより、造血幹細胞のクロマチン複製様式とその自己複製・分化の運命制御機構が明らかになるものと期待される。分担研究者の北村は、造血器腫瘍で認められるC末端欠失型ASXL1変異の機能解析を行い、造血腫瘍や動脈硬化に対する影響を明らかにした。
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自由記述の分野 |
幹細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血幹細胞の分裂により生じる2つの娘細胞の解析において、Hi-CとRNA-seqデータを同一1細胞から同時取得が可能となった。RNA-seqと高次クロマチン構造データの統合を進めることにより、造血幹細胞のクロマチン複製様式とその自己複製・分化の運命制御機構が明らかになるものと期待される。また、骨髄系血液腫瘍において頻用されるDNAメチル化阻害剤の耐性に関わる分子として、ユビキチンE3リガーゼTOPORSを同定した。DNAメチル化阻害剤とTOPORSの機能抑制の併用が有望な新規治療戦略となりうることが示され、新規創薬につながることが期待される。
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