生命金属動態の理解には、限りなく生体内の環境に近い状況、組織の微細構造や細胞配列を保持したまま、生命金属の分布や化学形情報を得る必要がある。本課題では放射光やプロトンなどの量子ビームを用いて非破壊的に生命金属分布を可視化する、ケミカルイメージングと自家蛍光等を利用して微細な組織・細胞構造を把握するバイオイメージングを組み合わせた、バイオ・ケミカルイメージングにより、細胞内生命金属動態解明に取り組んだ。100ナノ空間分解能での細胞内元素イメージングと定量化を達成した。領域内連携により植物からヒト組織までの測定試料を検討することができ、軽元素から重金属までの生命金属分布分布解析の高度化を実現した。
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