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2023 年度 研究成果報告書

動的構造解析に資する固定ターゲット微小結晶解析法の開発

計画研究

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研究領域高速分子動画法によるタンパク質非平衡状態構造解析と分子制御への応用
研究課題/領域番号 19H05783
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

山本 雅貴  国立研究開発法人理化学研究所, 放射光科学研究センター, 部門長 (60241254)

研究分担者 熊坂 崇  公益財団法人高輝度光科学研究センター, 構造生物学推進室, 室長 (30291066)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワードX線結晶構造解析 / 構造ダイナミクス / 放射光
研究成果の概要

動的X線結晶構造解析の汎用化に向け、固定ターゲットでの高精度データ収集用真空回折計とIn-situ測定系の装置製作を行った。真空回折計は、減圧環境下ではバックグラウンドが大気環境に比べ99.9%減少し、低バックグラウンド高S/N測定での有効性を明らかにした。in-situ測定系に向けた高温対応調湿装置では70℃までの調湿を実現し、タンパク質構造や水和構造の変化を検出した。また、rtHAG法とSS-ROX法を組み合わせた、インジェクターベースの微小結晶室温シリアル測定により構造解析に成功した。調湿測定に適した結晶化法を開発して足場タンパク質により異なる結晶系の結晶を作成することにも成功した。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

構造ダイナミクス研究に向けXFELビームタイムの確保が律速となるSFX法に加え、リング型放射光でも固定した多量の微小結晶のからの動的X線結晶構造解析の高度化が求められている。真空回折計は低バックグラウンド高S/N測定を実現して、構造変化の同期に有利なナノメートルサイズ結晶からの動的X線結晶構造解析を可能にする。また、非凍結での構造解析を実現するin-situ測定系は、恒温動物の体温域まで測定範囲を拡張しSS-ROX法と組み合わせることでタンパク質の生理活性温度環境での構造決定を可能にした。これらの技術開発により、広範な測定条件でのタンパク質の動的X線結晶構造解析を可能にする。

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公開日: 2025-01-30  

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