研究領域 | 高速分子動画法によるタンパク質非平衡状態構造解析と分子制御への応用 |
研究課題/領域番号 |
19H05784
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
久保 稔 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (90392878)
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研究分担者 |
木村 哲就 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (70506906)
古谷 祐詞 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80432285)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 時間分解分光測定 / 動的構造解析 / 振動分光 / 蛍光分光 / 紫外可視分光 |
研究成果の概要 |
私たちの体のなかではタンパク質が立体構造を変えながら機械のように働いている。新学術領域「高速分子動画」では、タンパク質の構造変化を動画(分子動画)として記録する最先端の研究が行われたが、われわれは顕微分光法を用いて、タンパク質の中で起こる電子や陽子の動きを解析し、それらミクロな情報を分子動画に付加することで、タンパク質がはたらく仕組みの化学的な解明を目指した。その結果、光のエネルギーを利用してイオンを通す微生物のタンパク質、DNAを修復する両生類のタンパク質、窒素循環にかかわるカビのタンパク質、オワンクラゲの発光タンパク質など、多様なタンパク質の精密な仕組みが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
生物物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、構造生物学分野を化学分野と融合させるものであった。また、タンパク質がはたらく仕組みを化学的に理解することは、今後社会に役立つ人工タンパク質をデザインするイノベイティブな応用研究を展開するうえで基盤を築くものであった。実際に本研究で仕組みを明らかにした光で動作するタンパク質は、光遺伝学(光で神経細胞などの活動を制御する技術)で応用されるものであり、本研究成果はその発展に不可欠な知見を与えた。
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