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2023 年度 研究成果報告書

極低温技術による宇宙素粒子研究の高感度化

計画研究

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研究領域地下から解き明かす宇宙の歴史と物質の進化
研究課題/領域番号 19H05809
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 斉  大阪大学, 大学院理学研究科, 准教授 (60400230)

研究分担者 石徹白 晃治  東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 准教授 (20634504)
岸本 康宏  東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 教授 (30374911)
大谷 知行  国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, チームリーダー (50281663)
美馬 覚  国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所神戸フロンティア研究センター, 研究員 (50721578)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワード極低温検出器 / ニュートリノ / 暗黒物質探索 / アクシオン / 超伝導検出器
研究成果の概要

極低温での信号読み出しに超伝導センサーを使用し、CaF2蛍光熱量計を世界で初めて実現した。CaF2結晶内の連続α崩壊事象を使った解析で、位置依存性を排除した場合にエネルギー分解能0.5%以下、α線とβ線事象の粒子識別能5.5σを達成した。
強磁場(9T)環境を整備し、超高純度銅/フォトニックアシスト技術等を用いて作成した空胴のQ値を測定した。フォトニックアシスト技術とアルミナ結晶を用いた空胴で、目標としていたQ値1.0E+5を達成した。Al製KIDの開発を行い、目標である10eV信号を検出できることを準粒子数変化の測定から確認することに成功した。

自由記述の分野

素粒子原子核実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

CaF2蛍光熱量検出器のエネルギー分解能が4.3MeV付近において0.5%以下になることを実証できたことで、48Caのニュートリノレス二重ベータ崩壊事象探索においてバックグラウンドを無視できるレベルまで低減でき、高感度探索に道が拓けた。強磁場(9T)環境下で目標としたQ値1.0E+5以上の共振空胴の開発に成功し、高感度アクシオン探索実験への道を拓いた。研究期間内にアクシオン探索実験のエンジニアリングランにも成功し、当初を上回る成果を得た。10eV以下の信号を検出できる超伝導検出器(KID)の開発に成功し、B01,B02が実現した暗黒物質探索の探索範囲を低質量領域まで広げることを可能とした。

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公開日: 2025-01-30  

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