研究領域 | 量子液晶の物性科学 |
研究課題/領域番号 |
19H05826
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 (2020-2023) 大阪大学 (2019) |
研究代表者 |
小林 研介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10302803)
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研究分担者 |
戸田 泰則 北海道大学, 工学研究院, 教授 (00313106)
戸川 欣彦 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (00415241)
石坂 香子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20376651)
岡崎 浩三 東京大学, 物性研究所, 准教授 (40372528)
有馬 孝尚 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90232066)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 量子液晶 / 電子状態 / 素励起 / ナノサイエンス / 超高速光技術 |
研究成果の概要 |
流動的かつ異方的な電子状態を持つ物質群「量子液晶」に関して実験的な研究を行った。量子液晶は自己組織化した電子状態を持ち外場に対して高速巨大応答を示す点に特徴がある。我々は、放射光や中性子を用いて特異な電子状態を明らかにした。さらに超高速時間分解透過電子顕微鏡や量子スピン顕微鏡など実空間での観測手法の開発に成功した。また、スピン系液晶構造の高周波ダイナミクスを解明した。更に、高次高調波レーザーを用いた時間角度分解光電子分光やトポロジカル光波など光学的な実験手法を開発し量子液晶候補物質の高速応答を定量的に調査した。以上の成果は量子液晶の特異性を浮き彫りにし、機能開拓に直接結びつくものである。
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自由記述の分野 |
mesoscopic physics
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特色ある物質を開発し、その性質を利用した技術を生み出すことは、物質科学の大切な使命の一つです。本研究では、量子液晶と呼ばれる物質の性質を解明する研究を行うとともに、新技術の開発を行い、液晶的な特徴を持つ磁気構造の形やその振る舞いを明らかにしました。特にスピン液晶物質を用いて、サブテラヘルツ帯域で動作する高周波磁性材料として次世代通信システムの開発に貢献が期待される成果を創出しました。
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