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2012 年度 実績報告書

精子幹細胞における品質管理機構の解析

計画研究

研究領域生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク
研究課題/領域番号 20062006
研究機関京都大学

研究代表者

篠原 隆司  京都大学, 医学研究科, 教授 (30322770)

研究期間 (年度) 2008-04-01 – 2013-03-31
キーワード精子形成 / 幹細胞 / 移植 / 自己複製
研究概要

これまでセルトリ細胞と生殖細胞の共培養は成功例がなかったが、今回我々はセルトリ細胞の培地を改善することにより、セルトリ細胞と生殖細胞の試験管内の増殖を確認することができるようになった。この培養条件においては精子幹細胞とセルトリ細胞は密接な接蝕を保つ。この結果、培養された生殖細胞はcobblestone(敷石)状のコロニーを作り、幹細胞としての活性を5ヶ月以上の長期にわたり維持することが可能になった。cobblestone colonyの形成は外来生のEGFとFGF2により刺激され、follicle stimulating hormoneの添加により更に促進される。このセルトリ培養系においては上記のサイトカインの添加によりCXCL12分子の発現が誘導されており、この分子の受容体を発現する精子幹細胞がこれに反応し、cobblestone colonyを形成することが分かった。このセルトリ細胞の新規培養系は、精子幹細胞の試験管内アッセイとしても利用することができ、今後の精巣内環境の再現にも役立つものと期待される。この培養された精子幹細胞からは精巣への移植により精子形成が観察されたのみならず、正常な子孫を作製することができた。これらの結果はセルトリ細胞で培養された精子幹細胞が機能的にも正常であることを示すものである。

現在までの達成度 (区分)
理由

予想以上の結果が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reconstitution of mouse spermatogonial stem cell niches in culture2012

    • 著者名/発表者名
      Kanatsu-Shinohara M., et al.
    • 雑誌名

      Cell Stem Cell

      巻: 11 ページ: 567-578

    • DOI

      10.1016/j.stem.2012.06.011.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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