計画研究
1、6番および12番染色体の父性メチル化領域を欠損した新生仔卵母細胞ゲノムを用い作出した二母性ゲノム胚から、正常な産子を再現性高くかつ高率に生産することに成功した。胎盤に焦点を当て、GeneChipマイクロアレイプロファイルを作成して遺伝子発現調節ネットワークの観点から検討した。その結果、6番および12番染色体の父性メチル化インプリント遺伝子、特にIgf2およびD1K1遺伝子の発現が正常化に集約されることが判明した。2、タンパクをコードしていないH19およびGt12がRNAレベルでcis/transの遺伝子発現調節および個体発生そのものに関与する可能性を検証するため、新たに遺伝子欠損マウスを作出して解析した。その結果、Gt12欠損が雌から伝達したときには生後4週までに必ず致死になること、逆に雄から伝達したときには50%が、胎性致死になることを明らかにした。その分子遺伝学的な詳細な解析から、Gt12転写産物から生じるmiRNAが重要な役割を演じていること、およびcis調節による近傍のインプリント遺伝子の発現が変化していることをを示し、致死性との関連を考察した。3、単為発生胚(9.5日齢胎仔)のGeneChipマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析から、マウス1番染色体およびヒト2番染色体で父性発現するインプリント遺伝子Zdbf2を初めて発見した。また、DNAメチル化解析から、父性メチル化インプリント領域を突き止めた。
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