計画研究
研究2年目にあたる平成21年度は、ロシア、中国、インドの地域大国外交を国際関係全体のなかで位置づけるべく、米国のシンクタンク及び中国の研究機関とのコラボレーションを強めるとともに、とくに「国際秩序の再編」班として手薄なインドの外交研究者との協力チャンネルを強化することでインド外交研究の幅を広げることを目的として研究実績をっくつた。また本研究の柱のひとつでもある、冷戦史研究については、平成23年度の国際会議の札幌開催を目指して、準備作業をすすめた。具体的には、5月にブルッキングス研究所とユーラシアにかかわる第1回共催シンポジウム(1班分担者から中居良文、吉田修が報告。新学術リーダーの田畑伸一郎、1班代表の岩下も司会・コメンテーターとして参加、4班代表の宇山智彦も報告)、10月にもブルッキングスとの第2回共催シンポジウムを組織した。さらに同じ10月に岩下が東西センター・ワシントンのセミナーで日米同盟と中国・ロシアに関する報告を行い、3月には安全保障と沖縄にかかわるシンポジウムを共催した。中国との協働については、国務院発展研究センター欧亜社会発展研究所との共催により、1月に「日本と中国のユーラシア専門家による戦略対話」を北京で開催した(岩下、田畑の他、1班分担者からは石井明、伊藤融が報告)。インド研究の強化については、国際政治学会の部会セッションで「ユーラシア地域大国外交の比較」を組織するとともに(中居・岩下がコーディネーター)、伊藤融がインド外交を中心にロシア及び中国のそれと比較するかたちで報告を行った。また班の外国人研究員として、公募により、ネルー大学からハッピモン・ジェイコブを招請した。中国、ロシア、インドの冷戦史研究の相互協力を組織するため、分担者のデイヴッド・ウルフが米国を中心に国際会議に参加し、インドや中国の研究者とともに報告を行った。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) 図書 (2件) 備考 (1件)
『20世紀ロシア史と日露関係の展望』(松井康浩編)
ページ: 189-214
『東アジアの国際関係-多国間主義の地平』(大矢根聡)
ページ: 123-140
創文 518
ページ: 1-5
スラブ研究センターニュース 117
ページ: 15-17
現代中国 83
ページ: 5-18
Russian History 36
ページ: 339-359
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/rp/group_01/achievements/index.html