計画研究
研究3年目にあたる平成22年度は、とくに中国、インドの地域大国外交を国際関係全体のなかで位置づけるべく、米国のシンクタンクとのコラボレーションを強めるとともに、とくに「国際秩序の再編」班として、インドのシンクタンク(IDSA)と共催ワークショップを行うとともに、韓国の研究者(ノムヒョン政権下の統一部長官を含む)と北朝鮮についてシンポジウムを実施したことが特筆に値する。また本研究の柱のひとつでもある、冷戦史研究については、平成23年度の国際会議の札幌開催のプログラムを詰めるとともに、国際政治学会札幌大会でエズラ・ボーゲルとヴォイチェフ・マストニーの2人の研究者を招請してロシアと中国を中心とした冷戦史にかかわる特別セッションを行った(ウルフ担当)。またこの大会では昨年のフォローアップとして「ユーラシア地域大国外交の比較」に関する部会も組織した(中居・石井のコーディネーターによる)。インド外交研究の強化のため、昨年度に引き続き、班の外国人研究員を公募し、IDSAからシャムシャド・ハーンを招請した。またインドに関しては、笹川平和財団との共催によるカシミールをめぐるシンポジウムも開催し、メディアやシンクタンク、大使館関係者など80名を越える参加者があった。ワシントンDCでブルッキングス研究所と共催したシンポジウム「日米同盟と東アジアで生じつつある困難」は中国と北朝鮮をテーマとしたが、130名を集め、すでにその成果はオンラインジャーナルとして刊行されている。
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別冊世界
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http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/rp/group_01/index.html