計画研究
今年度は最終年度にあたるため、主としてこれまでの成果のとりまとめとその発信につとめた。ディヴィッド・ウルフは中国・インド・ロシアの地域大国を中心とした冷戦史研究シンポジウムの成果を査読誌Eurasia Border Review特集号“China's Post-Revolutionary Borders, 1940s-1960s”の招待編者となり、その成果を刊行した。2013年1月に開催された総括シンポジウム「ユーラシア地域大国の比較から見える新しい世界像」では、伊藤融がインド・中国・ロシアの現在の相互関係について、本班を代表して報告した。また2012年11月に福岡・釜山で開催されたBRIT(Border Regions in Transition)第12回世界大会を共催し、インド・中国・ロシアの研究者が当該テーマについて報告し、意見交換する場をつくるとともに、ウルフ他がその成果を報告した。これらセッションの論文の一部の刊行も計画されている。なお本班全体の成果は近日中に、地域大国研究シリーズの書籍「シリーズ・ユーラシア地域大国論」(ミネルヴァ書房)の一つとして出版される。そこでは冷戦期にこの三国が相互に認識をもち、関係をつくり、国際関係の主体として形成されていく様相をまとめた第1部と、冷戦後から現在に至るまでその関係がどのように展開したかの様態を分析した第2部、三国の対外行動のあり方を比較した終章などから構成されており、その分析のスケールと射程はユニークであり、今後の学界の論議や動向に多大なインパクトを与えるに違いない。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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India-Japan Relations in Emerging Asia, Manohar
巻: - ページ: 113-131
Harvard Journal of Cold War Studies
巻: 春号 ページ: 印刷中
松浦正孝編『アジア主義は何を語るのか』ミネルヴァ書房
巻: - ページ: 562-583
境界研究
巻: 3号 ページ: 135-146
塩川伸明・小松久男・沼野充義編『ユーラシア世界5 国家と国際関係』東京大学出版会
巻: - ページ: 43-65
都市問題
巻: No.8 ページ: 75-83
孫崎享編『検証 尖閣問題』
巻: - ページ: 189-222
堀内賢志・斎藤大輔・濵野剛編『ロシア極東ハンドブック』東洋書店
巻: - ページ: 241-248
"The Political Economy of Divided Islands" Godfrey Baldacchino (ed.)
巻: - ページ: 212-227
世界
巻: No.835 ページ: 125-129
巻: - ページ: 207-225
学習院大学法学会雑誌
巻: 48 ページ: 289-306
菱田雅晴編『中国共産党のサバイバル戦略』三和書籍
巻: - ページ: 271-330
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/rp/group_01/index.html