計画研究
本年度は本プロジェクト「国家の輪郭と越境」を含む「ユーラシア地域大国の比較研究」の初年度であり、まず平成21年1月5日に第1回研究会と研究打ち合わせを大阪大学世界言語研究センターで開催した。同研究会には研究分担者および研究協力者8名が参加し、まずは本研究プロジェクトにおける役割分担や研究内容の確認がなされた。その後大阪大学世界言語研究センター非常勤講師小松久恵氏による「インドへのまなざし」の研究報告をいただき、これに関する議論を行った。また3月3、4日の2日間にわたり、4班「帝国の崩壊・再編と世界システム」、6班「地域大国の文化的求心力と遠心力」との合同研究会を北海道大学等で開催し、5班「国家の輪郭と越境」からは4名が参加した。合同研究会では小松久恵氏「インドへのまなざし-文学作品に見る「地域大国」インド-」と古谷大輔氏「バルト海世界における大国像の陶冶〜リンネ学派の世界叙述の事例から」の研究発表があった。また3月4日に北海道大学で開催された「ユーラシア地域大国の比較研究」全体集会では山根が5班の研究計画と抱負を述べた。さらに3月9日には2班「エリート、ガバナンス、政治社会的亀裂、価値」とともに大阪市内で国際シンポジウム"The South Ossetian Conflict and Secessionist States"を共催し、5班は計3回研究会を実施した。海外調査については、長縄宣博氏、大石高志氏、小松久恵氏がインドに出張し、研究発表および資料収集を行った。資料収集では、ディアスポラ研究などに関する専門書(和書・洋書)を購入した。1月からは大阪大学世界言語研究センターに事務補佐員を雇用した。研究成果の公開については、長縄氏が出張先のコルコタでの国際シンポジウムで発表を行ったほか、山根および吉村貴之氏による報告など活発な研究発表が実施された。
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環(藤原書店) 冬号
ページ: 261-275
京都大学G-COE「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」 ワーキングペーパー
ページ: 1-24
現代史研究 54
ページ: 35-51
南アジア研究(日本南アジア学会編) 20号
ページ: 190-207
http://src-h.slay.hokudai.ac.jp/rp/index.html