研究領域 | 重い電子系の形成と秩序化 |
研究課題/領域番号 |
20102002
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
播磨 尚朝 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50211496)
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研究分担者 |
大貫 惇睦 琉球大学, 理学部, 客員教授 (40118659)
芳賀 芳範 独立行政法人日本原子力研究開発機構, その他部局等, 主任研究員 (90354901)
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研究期間 (年度) |
2008-11-13 – 2013-03-31
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キーワード | 強相関電子系 / 結晶育成 / 電子構造 / 低温物性 / 磁性 / 量子臨界点 / フェルミ面 / 超伝導 |
研究概要 |
ウラン化合物やEu化合物で純良単結晶を育成し物性を調べた。さらに空間反転対称性のない物質の超伝導状態やフェルミ面の特徴を調べた。具体的には以下の通りである。○高純度単結晶の育成とそれを用いてURu2Si2の物性を詳細に測定した。参照物質のThRu2Si2の純良単結晶育成に成功した。○ウラン系でInを含む初めての115化合物URhIn5や、UT2Al20(T:遷移金属)などの単結晶育成に成功し、そのをかにたいとしてれUCd11とのThCd11のをし比熱とdHvA効果の測定から、約500mJ/R2・molの約9割が磁気比熱であり、電子比熱は1割程度であるが、それでもThCd11の約10倍である。○EUGa4、EuA14、EuSn3、EuBi3、EuCd11、EuRu2P2、CuNi2Ge2などのEu2価+のEu化合物の純良単結晶を育成し、dHvA効果と磁化過程を研究した。 フェルミ面に関しては、対応するSr化合物のバンド計算によってdHvAの実験結果は良く説明できることを示した。○加圧下でのEuGa4と常圧のEuA14でCDWの出現を見出した.このCDWはSrA14でも見出され、CDW出現に好条件のフェルミ面を明らかにした。○圧力誘起超伝導体CeRhIn5に付いて、電気抵抗と比熱での相図の違いを詳細に調べて、比熱による転移は磁気構造の変化である可能性を指摘した。○結晶に反転対称性のない化合物のフェルミ面とそこに出現する超伝導の性質・結晶反転対称性のないラッシュバ型のLaNiC2とカイラル構造のVSi2,TaSi2の純良単結晶を育成し、dHvA効果とバンド理論からフェルミ面の分裂を研究した。空間反転対称性の破れた超伝導体LaRhSi3のバルクの臨界を磁場決定した。
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