計画研究
本年度は、PARCパルス中性子施設の高温高圧中性子散乱ビームラインに昨年度導入された超高圧発生装置、及び中性子カメラのコミッショニングを行った。中性子散乱実験については、含水シリカ(SiO2)ガラスや含水アルバイト(NaAlSi3O8)ガラス等での高圧下での散乱実験を試みた。まず中性子実験には約数十mm3もの大量の試料を必要とするが、その試料の高圧下での合成セルを確立し、高圧下でしか合成できない含水SiO2ガラスと含水アルバイトガラスの合成に成功した。また、中性子散乱パターンのSNと測定時間の検討、さらにデータの解析法と補正法について検討した。そして結果として10 GPaまでのデータ収集に成功した。中性子イメージング実験については、カメラを試料から離すと中性子の発散のために像がぼけるが、その効果を最小限に防ぐための工夫を行った。まず、11.5 m の所にある上流スリットと23 mの所にある下流スリットの最適化を行った。さらにその画像の処理についての検討も行った。これにより、カメラから離れた像のイメージングも可能になってきている。特に、高圧セルを模倣した予備実験では含水と無水の試料の識別が明瞭にでき、やはりX線と異なる有用な情報が得られることを明らかにしてきている。また同時に,中性子散乱とは相補的な手法(放射光X線回折実験や分光学的な測定)を用いた実験も行っており、それらは研究業績欄に記載する。他の計画研究班、及び各研究分担者、連携研究者間の議論は、5月の地球惑星科学連合大会、9月のIUCr、11月の高圧討論会で会合を持ち議論した。また、9月にビームライン完成式典や3月にはまとめの会合を開催し、お互いに議論の場を持った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 14件) 学会発表 (76件) (うち招待講演 2件) 備考 (2件)
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