計画研究
昨年度の成果をさらに拡張し,(1)励起子ポラリトン凝縮と半導体レーザー動作とのクロスオーバー理論の構築, (2)BCS結合レーザー発振状態での発光スペクトルと利得スペクトルの解析,(3)ポラリトン凝縮とレーザー発振における自然放出の役割の解明,(4)結合微小共振器アレイにおける光の量子状態の相転移理論に取り組んだ。(1)擬熱平衡状態での励起子ポラリトン凝縮状態と,非平衡定常系でのレーザー発振状態とのつながりを解明するために,クロスオーバー理論を開発し,「BCS結合レーザー発振状態」という新しい状態が出現することを明らかにした。 (2)その「BCS結合レーザー発振状態」での発光スペクトルと利得スペクトル形状を理論的に導出し,実験的に観測可能な特徴を明らかにした。実験とも比較中である。(3)(1)の理論で無視されている自然放出過程を取り入れた理論的枠組みを構築中である。(4)内部に二準位原子系を含む微小共振器アレイでは,内部電磁場の量子状態が,共振器間結合定数を変化させると相転移を起こす。その熱平衡状態と非平衡定常状態での様相を解明し,1次相転移と2次相転移が生じうることを明らかにした。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (29件) (うち招待講演 8件)
Journal of the Optical Society of America B
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