表面ラジカル重合可能な官能基(例えばBr基)を有し、かつ様々なナノ・ミクロ形状が精密に制御可能なメタクリレート系高分子を合成し、そのフィルム表面に対してマイクロ・ナノインプリンティングによるパターニング、あるいは基板上への高分子溶液のエレクトロスプレーデポジション(ESD)によるナノファーバー不織布調製を行い、様々な形態を有する表面を形成した。さらにそれら表面へ表面開始原子移動ラジカル重合(ATRP)を利用して、親水性、疎水性などさまざまな表面特性を有するモノマーを用いてポリマーナノグラフト層を形成し、様々な表面3次元形態、表面物理化学的性質と分子運動特性を有するソフトインターフェースを調製した。機能の発現例としてナノインプリントによる表面濡れの異方性の発現、さらにフッ化アクリレート系高分子の表面グラフト厚に依存した濡れの異方性の変化を明らかにした。また電界紡糸法によりナノファアイバー不織布を調製し、その表面へのグラフト重合により親水化及び疎水化を実現した。得られたナノファアイバー不織布を用いて表面濡れ性の制御による水/油混合系の分離を実現した。
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