(1)研究の目的: (1)本研究では、水系溶離液のみで分離・分析を達成するクロマト担体の設計と評価を目指し、特に温度応答性ソフトインターフェースの設計と、機能評価を目的にしている。 (2)温度変化に応答して水溶性の変化するポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)(PIPAAm)とその誘導体をキャピラリー内表面上、表面開始原子移動ラジカル重合(ATRP)で、鎖長と密度を制御して重合する。 (3)この界面をミクロ高速液体クロマトグラフィー(μHPLC)のカラムとして生体分子の分離認識制御を行う。 (2)背景:種々の物質の分離・分析にクロマトグラフィー法が広く用いられているが、種々の試料を有機溶媒、または有機溶媒を水溶液の混合溶媒を用いて分離している。この廃液処理とそれにともなう環境への負荷が大きな問題となっている。微量で高活性な生体分子の分離分析を、水系で微量分析しうる担体表面設計が重要である。
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