計画研究
今年度は、まず、タンパク質の分子シミュレーションのためのポテンシャルエネルギー(力場)の改良について幾つかの提案を行った。一つは、主鎖のねじれエネルギー項に2次元フーリエ級数を導入したものであり、もう一つは、同じく主鎖のねじれエネルギー項にアミノ酸依存性を導入したものである。両方とも既存の力場よりより良く実験結果を再現できることを示した。また、新しい拡張アンサンブル法として、温度と外磁場のランダムウォークを引き起こす、Simulated Tempering and Magnetizing 法を開発した。この新手法の有効性を示すために、2次元Ising模型と2次元3状態ポッツ模型に適用して、一回のシミュレーションの結果から、任意の温度と任意の外磁場における熱力学量が精度良く計算できることを示した。更に、Simulated Tempering Umbrella Sampling 法を開発し、これを量子効果を取り入れた密度汎関数法による、マロンアルデヒドのプロトン移動の計算に適用し、精度の高い自由エネルギー計算ができることを示した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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