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2012 年度 実績報告書

π電子化合物のシークエンス制御

計画研究

研究領域高次π空間の創発と機能開発
研究課題/領域番号 20108008
研究機関独立行政法人物質・材料研究機構

研究代表者

田代 健太郎  独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (40332598)

研究期間 (年度) 2008-04-01 – 2013-03-31
キーワード自己組織化 / ナノ材料
研究実績の概要

前年度までの検討で行ったπ電子系金属錯体アレイの固相合成においては、各ステップでの反応収率が定量的ではないため、金属錯体の数が二桁に迫るような巨大なアレイの構築には難があった。そこで、固相合成で比較的短いアレイを作成後、それらを溶液中のカップリング反応で連結するという二段階のアプローチを検討した。その結果、5核錯体と3核錯体から8核錯体が構築できることを実験的に確認し、本アプローチの有用性を実証した。また、前年度の検討で見いだした金属錯体アレイのゲル化についてより深い知見を得るため、種々の金属錯体アレイおよびその金属錯体化される前の前駆体について自己集積能を調べた。その結果、ある種の金属錯体アレイおよびその金属錯体化される前の前駆体がβシート形成を介して繊維状集積体を形成し、その結果ゲルを形成することが明らかになった。
これとは別に、、前年の検討で構築した常磁性金属錯体の二次元結晶とC60の相互作用を検討した結果、昇華により金属錯体の二次元結晶上にC60を導入できることが明らかとなった。導入したC60の錯体に対する配向を調べたところ、C60の6,6結合が頂上に位置する配向(配向1)と、C60骨格中の炭素原子一つが頂上に位置する配向(配向2)の二種類が観測され、後者が過半数を占めることからより安定な配向であることが示唆された。STMチップを用いた電圧の印可により、配向1と2の間で可逆なスイッチが可能であり、これにより基盤方向へのコンダクタンスをスイッチ出来ることが分かった。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Isomers of Metal-Organic Complex Arrays2012

    • 著者名/発表者名
      A. M. Fracaroli, K. Tashiro, O. M. Yaghi
    • 雑誌名

      Inorg. Chem.

      巻: 51 ページ: 6437-6439

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Selective Supramolecular Fullerene-Porphyrin Interactions and Switching in Surface-Confined C60-Ce(TPP)2 Dyads2012

    • 著者名/発表者名
      S. Vijayaraghavan, *D. Écija, *W. Auwärter, S. Joshi, K. Seufert, A. P. Seitsonen, K. Tashiro, J. V. Barth
    • 雑誌名

      Nano Letters

      巻: 12 ページ: 4077-4083

    • DOI

      dx.doi.org/10.1021/nl301534p

    • 査読あり
  • [学会発表] Networking of Metal Complexes2013

    • 著者名/発表者名
      K. Tashiro
    • 学会等名
      Second International Workshop on Advanced Functional Nanomaterials
    • 発表場所
      Chennai, India
    • 年月日
      2013-01-29
  • [学会発表] Networking of Metal Complexes2012

    • 著者名/発表者名
      K. Tashiro
    • 学会等名
      International Conference on Emerging Advanced Nanomaterials
    • 発表場所
      Brisbane, Australia
    • 年月日
      2012-10-24
  • [図書] 高次π空間の創発と機能開発2013

    • 著者名/発表者名
      田代健太郎
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      シーエムシー出版
  • [備考]

    • URL

      www.nims.go.jp/reticular/Japanese.html

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公開日: 2018-02-02  

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