計画研究
2次元有機導体λ-(BETS)2FeCl4の基底状態を磁気輸送測定より明らかにした。この系のπ電子はスピン偏極しており、Feスピンの段階的な反強磁性秩序化によりπ電子が散乱されて絶縁化していく事が判明した。また、π電子がスピン偏極している証拠となるスピン輸送現象の観測に成功した。また、この系において、面内磁場で誘起される超伝導状態での詳細な磁気トルクと磁気抵抗測定結果から、この超伝導状態において、超伝導秩序パラメーターが実空間で振動するFFLO状態が実現していることを明確にした。鉄-フタロシアニン系導体についてπd相互作用の有効模型を導出し、数値くりこみ群により研究し、πd相互作用が反強磁性的である場合のみ帯磁率の温度依存性を説明できることを示した。また、ディラック電子系であるα-(ET)系に格子欠陥が入った場合について調べ、Aサイトに欠陥が存在するときに局在状態がゼロエネルギーに現れ、スピン帯磁率に特徴的な振る舞いが現れることがわかった。Pd(dmit)2系電荷移動錯体のスピン間相互作用の評価とスピン電荷状態の理論解析を行った。第一原理計算によるバンド構造を元に分子間および分子ダイマー間の有効遷移積分を系統的に導くことができた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 17件) 学会発表 (22件) (うち招待講演 5件)
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