計画研究
(森研究代表者チーム)プロトンと電子が相関する新規な分子性伝導体κ- H3(Cat-EDT-TTF)2を高効率で合成し、電解して高品質の結晶を作成した。そして、磁化率の温度依存性でS=1/2における2次元三角格子のスピン系であること、スピン液体候補であることを明らかにした。(山田分担者チーム)圧力有機超伝導体b-(BDA-TTP)2FeCl4の低温・圧力下X線構造解析を行い、温度の減少に伴って金属-絶縁体(MI)転移温度以下では二倍周期の結晶構造へ変化し、電荷分離が起こることを解明した。(西川分担者チーム)圧力誘起超伝導体であるβ"-(DODHT)2AsF6の常圧における絶縁相を明らかにした。格子定数が大きく変化する温度前後での構造解析とバンド計算から、この温度で系が2次元から1次元へと変化すること、電荷秩序とスピンパイエルス転移が段階的に起こっていることを解明した。(黒木分担者チーム)β-(BDA-TTP)2MF6の有効模型に対して、ペアリング対称性に対する考察を行い、スピン揺らぎ機構を仮定した場合の超伝導ギャップのノードの方向がAMRO実験と整合することを示した。また、β-(BDA-TTP)2SbF6とβ-(BDA-TTP)2I3の電子状態の比較を行った。両者は分子のダイマー化の度合いに起因する電子相関の強さに帰着することを示した。(高橋分担者チーム)鉄スピンクロスオーバーカチオンと磁性アニオンである金属ジチオレン錯体との間に分子間相互作用を導入することを目的とした新規金属錯体を合成し、その構造と物性を検討した。結晶構造解析の結果、カチオン―アニオン間にハロゲン結合が認められ、スピンクロスオーバーと磁性アニオンのスピン一重項形成がカップルした協同的な転移を示すことを見出した。このメカニズムに関して、結晶構造と電子状態から考察した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (41件) (うち査読あり 36件) 学会発表 (86件) (うち招待講演 13件)
Chem. Euro. J
巻: 20 ページ: 1-10
10.1002/chem.201302614
Chem. Commun
巻: 50 ページ: 2481-2483
10.1039/c3cc49568j
Angew. Chem. Int. Ed
巻: 53 ページ: 1983-1986
10.1002/anie.201309865
Cryst. Growth and Design
巻: 14 ページ: 1459-1466
dx.doi.org/10.1021/cg500006e
Phys. Rev. Lett
巻: 112 ページ: 177201(1-5)
10.1103/PhysRevLett.112.177201
工業材料
巻: 62(1) ページ: 26-27
化学
巻: 69(1) ページ: 20-21
Nature Commun
巻: 4 ページ: 1344(1-6)
10.1088/1742-6596/344/1/012026
Phys. Rev. Lett.
巻: 4 ページ: 217801(1-5)
10.1103/PhysRevLett.111.217801
Polyhedron
巻: 52 ページ: 755-760
10.1016/j.poly.2012.07.056
Synthetic Metals
巻: 173 ページ: 43-45
10.1016/j.synthmet.2013.02.011
Inorg. Chem.
巻: 52 ページ: 423-430
10.1021/ic302234j
Eur. J. Inorg. Chem.
巻: 5-6 ページ: 781-787
10.1002/ejic.201201365
Crystal Growth & Design
巻: 13 ページ: 4460-4468
10.1021/cg400954x
まぐね
巻: 8(3) ページ: 148-154
巻: 68(8) ページ: 64-65
巻: 48 ページ: 8673-8675
10.1039/c2cc34296k
Tetrahedron Lett
巻: 53 ページ: 4385-4388
10.1016/j.tetlet.2012.06.020
Crystals
巻: 2 ページ: 935-945
10.3390/cryst2030935
Phys. Status Solidi C
巻: 9(5) ページ: 1146-1148
10.1002/pssc.201100728
巻: 9(5) ページ: 1193-1195
10.1002/pssc.201100658
巻: 9(5) ページ: 1205-1207
10.1002/pssc.201100647
Phys. Status Solidi B
巻: 24 ページ: 953-956
10.1002/pssb.201100722
J. Mater, Chem.
巻: 344 ページ: 8361-8366
10.1039/c2jm16821a
巻: 2 ページ: 1502-1513
10.3390/cryst2041502
J. Phys.: Conference Seies
巻: 344 ページ: 012026-1-5
巻: 2 ページ: 182-192
10.3390/cryst2020182
巻: 2 ページ: 662-668
10.3390/cryst2020662
巻: 2 ページ: 812-844
10.3390/cryst2030812
Phys. Rev. B
巻: 85 ページ: 220506(R)-1-4
10.1103/PhysRevB.85.220506
Inorg. Chem. Commun.
巻: 21 ページ: 122-124
10.1016/j.inoche.2012.04.028
J. Phys. Soc. Jpn.
巻: 81 ページ: 124703-1-7
10.1143/JPSJ.81.124703
New. J. Phys.
巻: 14 ページ: 113045(16pp)
10.1088/1367-2630/14/11/113045
巻: 8221 ページ: 054705-1-6
10.7566/JPSJ.82.054705
巻: 82 ページ: 054706-1-10
10.7566/JPSJ.82.054706
Dalton Trans.
巻: 41 ページ: 13543-13766
10.1039/C2DT90174A
巻: 85 ページ: 1140-1142
DOI 10.1002/pssc.201100626
Bull. Chem. Soc. Jpn.
巻: 85 ページ: 54-60
10.1246/bcsj.20110224
Chem. Eur. J.
巻: 18 ページ: 11929-11936
10.1002/chem.201201778
Hyperfine Interact
巻: 206(1-3) ページ: 1-5
10.1007/s10751-011-0497-z
巻: 206(1-3) ページ: 23-33
10.1007/s10751-011-0499-x