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2008 年度 実績報告書

mRNA局在と翻訳制御における細胞質RNP顆粒動態

計画研究

研究領域多様性と非対称性を獲得するRNAプログラム
研究課題/領域番号 20112002
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

中村 輝  独立行政法人理化学研究所, 生殖系列研究チーム, チームリーダー (90323245)

キーワードショウジョウバエ / 生殖質 / 生殖顆粒 / 生殖細胞 / RNA局在 / RNP / 翻訳制御 / 細胞骨格
研究概要

細胞の極性は,しばしばmRNAの細胞質内局在と,RNA局在と連携した翻訳制御によって確立される。このようなRNA局在と翻訳制御の連携機構の解明は,発生・細胞生物学上の最重要課題の一つである。しかし,その分子基盤は未だよく分かっていない。局在RNAは細胞質RNP複合体を形成して輸送・局在する。最近の研究から,卵巣,神経細胞,体細胞で観察される細胞質RNP(各々,母性RNP,神経RNA顆粒,Pボディと呼ばれる)が,構成蛋白質の上でも,分子機能の上でも相同性を持つことが明らかとなってきた。すなわち,各々の細胞質RNP複合体の間には,共通したRNA制御の分子基盤が存在し,RNA局在と翻訳制御との連携は,この共通基盤の上に成立していると考えられた。母性RNP複合体の構成蛋白質として同定したMe31Bは,ショウジョウバエS2細胞においてPボディに局在する。S2細胞よりアフィニティー精製したMe31B複合体の質量分析解析により,CG6311およびCG5208蛋白質を同定した。次に,これら蛋白質に対する特異的抗体を作成し,CG6311,CG5208蛋白質が卵巣においてもMe31Bと細胞質顆粒を形成していることを見だした。一方,RNase存在下で行った免疫沈降実験から,CG6311,CG5208蛋白質とMe31Bとの会合はRNA依存的であるこ,とが判明した。現在,CG6311,CG5208突然変異体を作成すべく,近傍にP因子が挿入された系統を用いて,欠失変異体のスクリーニングを行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 生殖細胞形成過程における体細胞遺伝子発現抑制機構2009

    • 著者名/発表者名
      羽生(中村)賀津子
    • 雑誌名

      実験医学 27

      ページ: 362-367

  • [雑誌論文] Less is more : specification of the germline by transcriptional repression2008

    • 著者名/発表者名
      Akira Nakamura
    • 雑誌名

      Development 135

      ページ: 3817-3827

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.cdb.riken.jp

  • [備考]

    • URL

      http://www.rikenresearch.riken.jp/japan/index.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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