研究概要 |
細胞の極性は,しばしばmRNAの細胞質内局在と,RNA局在と連携した翻訳制御によって確立される。このようなRNA局在と翻訳制御との連携機構の解明は,発生・細胞生物学上の最重要課題の1つである。しかし,その分子基盤はいまだ良くわかっていない。本研究では,細胞極性,RNA局在,翻訳制御,RNP動態制御を包括的に研究する上で理想的なモデル系の一つである,ショウジョウバエ生殖質形成を対象として,RNAレベルで行われる制御の普遍的分子基盤の実体解明を目指す。具体的には,ショウジョウバエ母性RNP複合体の新規構成タンパク質として同定したEdc3ホモログについて,突然変異体を作成し分子機能解析を進めた。また,生殖質の局在に異常を示す突然変異体の原因遺伝子としてCG8683(酵母mon2ホモログ)を同定し、その解析を進めた。
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