計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ショウジョウバエは行動遺伝学的解析により、学習記憶関連遺伝子の分子生理学的機能を解明するに適したモデル動物である。本研究において我々は以下のことを明らかにした。1)NMDA受容体のMg2+ブロックは長期記憶形成に特異的に必要であり、定常状態での抑制型CREBの発現を抑える。2)細胞接着因子Klingon (Klg)の発現が長期記憶学習によりNotch依存性に増加することが長期記憶形成に必須である。3)PKAには記憶形成だけで無く、記憶統合を抑制する機能も持っている。4)長期記憶形成は空腹によりCRTC依存性に亢進する。また学習記憶障害に関連して以下の結果を得た。5)PKA活性を急性に阻害することで加齢性記憶障害が改善する。6)ショウジョウバエでは酸化ストレス非依存性に加齢性記憶障害が起こる。7)発育不全を起こすインスリンシグナル変異により学習障害が起こる。7)単離培養脳のキノコ体で起こる長期シナプス伝達亢進は連合記憶の細胞モデルとなる。
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