計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
脊椎動物のほとんどの行動は、脊髄内介在神経細胞群が作る神経活動が最終的に運動ニューロンの活動を駆動することによって生じる。しかしながら、その脊髄運動系神経回路の詳細は、特に哺乳動物においてはほとんど分かっていない。本研究では、透明なゼブラフィッシュ幼魚を用い、トランスジェニック技術により特定のクラスの神経細胞を生きたままラベルできる利点をフルに活かして、脊椎動物脊髄運動系神経回路の動作原理解明に向けて取り組んでいく。得られる結果は、ゼブラフィッシュのみならず、脊椎動物全般に通用する概念を与える。本研究課題は、分子生物学、解剖学、イメージング、電気生理学等の広範な知識、技術が必要となるが、申請者はそれらを習得しており、本研究課題を円滑に進めていくことができる。具体的には以下の研究課題を進める。(i)脊髄・後脳運動系神経回路の詳細な解剖学的解析を行う;(ii)介在ニューロンの活動はどの程度運動特異的なのかを問う;(iii)さまざまなクラスの神経細胞の、運動に果たす役割を、チャネルロドプシンやハロロドプシン等の光遺伝学ツールを用いて明らかにする;(iv)運動が生み出される機構のモデリングを進める。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)
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