計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ショウジョウバエの配偶子幹細胞(GSC)はニッチ細胞に隣接し、ニッチ細胞からの分泌因子の働きにより分化が抑制され、GSCが維持される。また、ニッチ細胞からの分泌因子シグナルを、GSCに的確に伝達する領域として「ニッチの場」の概念が想定されている。すなわち、ショウジョウバエでは、GSC、ニッチ細胞、ニッチの場が、GSC/ニッチ・システムを構成し、配偶子の連続的な産生を可能にしている。本研究では、GSC/ニッチ・システムを構成するGSC、ニッチ細胞、ニッチの場の形成機構の解明を目標とする。平成22年度までの研究により、(1)ニッチの場を規程する分子実体を明らかにするとともに、(2)雄生殖巣におけるニッチ細胞の形成に関わるシグナル伝達経路、(3)GSCの性差を決定する最も上位の遺伝子や、生殖細胞としての性質を決める候補遺伝子も同定することに成功した。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)
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http://nibb.ac.jp/gamete-stem-cell/Index.html