計画研究
マウスGSC(配偶子幹細胞)である精子幹細胞の実体と挙動、それを制御するニッチの機能を、個体・組織内で解明することを目的として本研究を展開してきた。最終年度となる本年度の研究によって、GFRα1を発現する細胞全体が一つのプールとして真の幹細胞として機能することを明らかにした。この細胞集団には、形態的には単独で存在するAs細胞と複数の細胞が細胞間橋によって連結した合胞体が含まれる。現在定説となっている古典的なモデルでは前者のみが幹細胞そして機能でき、後者は幹細胞の機能を失っているとされてきたが、これを覆し、As細胞と合胞体は相互に転換する基本的に等価な状態であることを強く示唆する結果を得た。数理モデルによる検証によっても強く支持されるこの新しい考えは、40年以上の長きにわたって信じられてきた定説を書き換えることを提案するものである(Cell Stem Cell 2014)。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (54件) (うち招待講演 29件) 備考 (1件)
Cell Stem Cell
巻: 14 ページ: 658-672
10.1016/j.stem.2014.01.019
Development
巻: 140 ページ: 3565-3576
10.1242/dev.094045
Proc. Natl. Acad. Sci. USA
巻: 109 ページ: 16934-16938
10.1073/pnas.1211845109
http://www.nibb.ac.jp/germcell/