1)ニジマスの卵巣内にGSCとして振る舞うことができる細胞が存在していること、さらにこれらの細胞が高い性的可塑性を保持していることを明らかにした。2)ニジマスの繁殖期の精巣内には、成熟精子と精巣嚢の壁面に散在するわずかな未分化精原細胞が存在するが、これらの精原細胞は、季節に応じて宿主個体への移植能力と増殖能を変化させることを明らかにした。また、移植能力(すなわち幹細胞能)が高い時期の未分化精原細胞と低い時期の未分化精原細胞間でマイクロアレイ解析を行い、この移植能とパラレルに変動する分子マーカー群を単離することに成功した。3)ニジマス精巣からヘキスト33342に対する染色性の違いを利用して移植能(幹細胞能)が高い細胞集団を単離することに成功した。またこれらの細胞のトランスクリプトーム及び形態的解析を行った。
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