前年度に引き続き、蛍光を発する化学プローブを用いて研究した。 ライブセルイメージング実験から、S-グアニル化タンパク質のリソソーム局在が示唆されていたので、免疫化学染色を利用してS-cGMP化の細胞内局在を確認した。 このことはニトローcGMPがタンパク質分解系に関与する事を示唆している。 蛍光プローブと結合したタンパク質を切り出してin-gel酵素消化し、これをマススペクトルで分析して、アミノ酸配列の解析を開始した。 一方、同位体プローブを活用して、ニトロcGMP代謝経路の研究を進めた。ニトロ基がアミノ基へ還元される経路の存在を明らかにした。
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