研究概要 |
アルツハイマー病,パーキンソン病などの孤発性神経変性疾患発症のメカニズムについては精力的な研究が展開されているものの,今もって不明な点が多く残されている.これらの発症機序を明らかにすることは治療・予防薬の開発上必要不可欠である. 申請者は病態時に蛋白質システイン残基のニトロソ化が起こり,触媒活性に影響を及ぼす結果,細胞死が惹起されることを証明してきた.そこで,本研究では神経細胞死に関わる新規ニトロソ化蛋白質の同定とその影響について詳細に検討することで,神経変性疾患発症機構の本質に迫ることを目的とし,さらにその成果に基づく簡便な病態診断法の開発を目指す.
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