【平成20年度】水中の溶質分子が感じる静的ポテンシャルのゆらぎの計算を、生体分子の場合でもシミュレーションを通じても確かめ、ATPの加水分解が水の状態に与える影響を調べる。揺らぎの点から荷電符号によって、劇的に水の状態がスイッチする事を調べる。(2年目以降に引き継ぐ。) 【平成21年度以降】前年のものを引き継ぐ。さらに1年目に木下らの溶質周囲の溶媒のエントロピーの計算がスタートしている。そこで、その後を追う形で、分担研究者の吉森と適切な近似の下で一般化ランジュバン方程式を解く事で、二体分布関数と溶質分子のダイナミクスとの関係を定性的に検討し、エネルギー変換機構を議論し、機能発現機構の作業仮説建設につなげたい。(3、4年目)。一方で、積分方程式理論とモデル溶質分子を用いた計算を参照しながら、分子認識機構を議論したい(2、3年目)。
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